Movable Type 5実践テクニック | |
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蒲生 トシヒロさん / 藤本 壱さん / 小野崎 直昭さん / 難波田 美香さん / 柳 泰久さん / 柳谷 真志さん / 丹羽 章さん が共同で執筆された「Movable Type 5実践テクニック」をご献本頂きました。
この記事の執筆時点で発売から1月ほど経ってしまっているので、興味のある方はすでに購入されているのではと思いますが、まだの方の参考になるように紹介します。
MT5を動かしながら学ぶ本
全体的にスクリーンショットやサンプルコードが豊富な構成で、書名の通り、「実践しながらMTのテクニックを学ぶ」という内容だと感じました。MT5をこれから使おうという人や、使ってはいるけれどまだ機能を十分に理解していない人にお薦めです。
前書きの「目的と対象」では対象とする読者として、「HTML+CSSの理解と、Movable Type 4 までを基本的に理解しているウェブデザイナーやマークアップエンジニア」と書かれているのですが、前述の通り丁寧に解説がしてあるので、HTML+CSS の基本的な理解がある人であれば、この本があれば(必要な場合にはMTのマニュアルを参照しつつ)十分学び始められると思います。
またMT5をすでに利用している方にとっても、特に以下の項目について詳しく説明されているので、これらの内容に興味のある方にもお薦めです。
- テーマ機能の概要とカスタマイズ
- MT5で強化されたカスタムフィールド
- SeachEntries プラグイン(カタログサイトの作成が簡単にできます)
- ダッシュボードウィジェット
Chapter 1 これだけは覚えよう
MT5で新しくなった考え方や、2~5章で頻繁に使われる基本的な機能について説明されています。
MTの経験が浅い場合には若干難しい部分もあるかもしれないですが、分からない部分は後で戻ってきて調べることもできるので、まずは一通り目を通すということでも大丈夫だと思います
Chapter 2 自己紹介を作ってみよう
ブログ的なサイトの構築として、サンプルサイト(LifeBlog)を例にして構成の考え方やMTでの構築手順を追って説明されています。
MTをCMSとして使う場合、MTをいかに(ブログでない)CMS的に使うかということに目が行きがちですが、ブログ的なサイトはMTが活きる1つの形なので、基本として押さえておきたい部分だと思います。
Chapter 3 企業案内を作ってみよう
MTをいわゆるCMS的に使う場合に多くある機会だと思われる、 企業サイトの構築として、サンプルサイト(SBC)を例にして説明されています。
まず前半ではカテゴリの並べかえやメールフォームなど、企業サイトを作る場合にはなくてはならない部分がいくつも説明されています。
また後半では、「テーマ」や「カスタムフィールド」について詳しく説明されており、この部分は「MT5を使いこなしている」というためには押さえておきたい部分です。
Chapter 4 カタログサイトを作ってみよう
カタログ的なサイトという意味では、小さい規模であればブログ記事をカテゴリで分けるだけも事足りると思うのですが、規模が大きくなったり複数の条件で絞り込みたいということになると単純にカテゴリだけで対応することが難しくなります。この章ではそのようなサイトの構築として、サンプルサイト(YOKOSUKA FOODS)を例にして説明がされています。
内容としてはSearchEntriesの説明が多くの部分を占めていますが、間で説明されているテンプレートの使い方なども参考になると思います。
SearchEntriesは細かい検索条件を指定することができる高機能なプラグインなので、カタログ的なサイトを作る機会のある人は引き出しの一つとして覚えておくべきプラグインだと思います。
Chapter 5 さらにカスタマイズするために
サイト構築の手順の説明は Chapter 4 までで終わり、Chapter 5 では管理画面のカスタマイズや構築時に気を付けるべき点などの説明をされています。
ダッシュボードウィジェットの説明や管理画面のカスタマイズについての説明など、短いですが的を絞って具体的に書かれていますので、これまで手を付けてこなかった方にも分かりやすい例となっているのではないかと思います。
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